偏った価値観!経営者がリスクゼロ志向を持つ危険性

リスクは必ずゼロでなければいけない、ゼロでなければ安心できないと考えている経営者もいます。
しかしどのような安全なところにも必ずリスクは発生し、危険はある為全くリスクがないという状態にすることは不可能でしょう。
リスクゼロ志向の背景や危険性についてみてみましょう。

【リスクの評価】
リスクの評価は発生する確率と影響の大きさをかけたもので算出されます。仮に発生する確率がゼロであった場合、いくら影響の大きさが大きいものであってもそのリスクはゼロになります。
しかしこのような計算式で発生する確率や影響を全て数値で把握しリスクを評価する事は出来ません。
例えば企業にとって大きな影響を受ける景気の低迷や円高などの為替相場に対して会社が受ける影響の大きさはとても大きい事がわかっていてもそれを実際に数値で表す事は難しくなります。
この場合円高になる確率がたとえ低いものであっても影響は大きくなる為単純にその計算式にあてはめリスクを評価するのは大変危険な事です。

【人が感じるリスクの認知】
また掛け算で考える一般的なリスクの評価と人が感じるリスクの認知では大きな違いがあります。
リスクの認知は足し算で算出されるため、いくら発生する確率が低くてもその影響が大きいものであればそれはそのまま大きなリスクの認知になるのです。
ここでいう影響の大きさと言うのは具体的な数値で表す事ができない為人によって大きく違ってくる事も事実です。それは主に価値観の違い、個人の好み、過去の経験、体験などによって大きく左右されるのです。
しかしここで企業の経営者は冷静な判断をしなくてはいけません。それは発生する確率を忘れ個人の主観で影響の大きさだけに捉われて判断していないかと言う点です。
特に経営者が心配性であったり、取り越し苦労をするタイプの場合はリスクの認知について正常な判断が出来ていない場合も多いのです。

【価値観は存在しない】
私達はよく「あの人とは価値観が合わない」などと言いますがそもそも正しい価値観というものは存在しないという事に気づくべきです。
また自分の考えが正しく自分と違う価値観は間違いだと決めてしまう経営者もいます。
しかし価値観に「正しい、間違い」「善と悪」がないようにこのような閉鎖的な考えは企業自体の発展を減速させる事にもなりかねません。

【まとめ】
もしも経営者が他の意見を許容できずひたすらリスクはゼロである事にこだわり続けるとその会社はとても危険な状態である事が言えます。
経営者は常にリスクを意識し多様な価値観がある事を理解しない限りバランスの取れた判断ができなくなるからです。
そして突然起こるリスクに対して迅速な判断ができず最悪の場合は倒産の危機もある事を理解しておかなくてはいけません。

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