経営者の哲学について

皆さんは「会社を経営する」と聞いて、一体何を想像するでしょうか?如何にして利益を上げるか?或いは、如何にして赤字を出さないよう経営するか?と考えるのが普通の感覚となってしまっているのではないでしょうか?ところが、一流企業の経営者は違います。一流企業の経営者は経営に対する哲学というものを持っています。それがどういうモノか紹介していきたいと思います。

経営哲学と経営理念の違い

経営哲学とは個人が持つものです。経営者個人がこれまでに経験してきたものや、そこから築き上げられた思想にもとづいて作り上げられたモノが経営哲学です。

経営理念とはその主体は企業で、企業経営の根本的な考え方を纏めたものです。創業者が経営理念をつくるとき、自らの経営哲学が反映したものになるのは必然といえるでしょう。

つまり、経営哲学と経営理念は切っても切り離せない車の両輪のような関係といえるでしょう。

もう一つ言えば、経営哲学というものは作ろうと思って作られるものではなく、いつの間にか熟成されて出来上がるもので、経営理念とは作り上げる努力をし続けなければ出来上がるものではありません。

経営哲学の具体例

ここでは著名人の経営哲学の一端を具体的に見ていきたいと思います。

・回転寿司チェーン「スシロー」社長・豊崎賢一氏。『まっすぐ、バカ正直にやり続ける』
・「スシロー」創業者・清水義雄氏。『正しいことをまじめにやり続ければ、必ず報われる時が来る』
・旭酒造株式会社、社長・桜井博志氏。『たった一つを、最高の一つに磨き上げる』『変えるべきでない伝統を守り抜き、大事なものを守るための変化は恐れない』

などです。これは個人の経験などから作り上げられてきた経営哲学の一端です。

経営理念とは何か?

それでは経営理念とはどういうモノでしょうか?簡単に言うと「自分たちの会社はどうあるべきか?」というのを、具体的に指し示すものだといえるでしょう。世界の有力企業ではこれを、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」と3種類で定義しています。

〇「ミッション」とは
自分たちの会社の『存在意義』で、「どんな組織で、何のために、何を行うのか」その役割や使命など、会社の根幹を規定するものです。

〇「ビジョン」とは
会社の『方向性』です。具体的に何を行って、ある時点までにこうなっていたいという到達点です。数年後~数十年後にこうなっていたいというイメージを、従業員や投資家、社会全体に示すものとされます。

〇「バリュー」とは
その会社の『価値観』や『行動指針』です。この会社はどうあるべきか、どういう価値観を持ちどう動くべきか、独自の考え方や判断や行動の基準となるものです。

これらの経営理念は普遍的なものから変化するものまでいろいろですが、一つ言えるのは、普遍的な軸がないと変化するのは難しいことだといえるのではないでしょうか。

まとめ

経営哲学と経営理念は車の両輪のようだと書きましたが、経営哲学は個人で築き上げるもので、経営理念は会社全体で築き上げるものだといえるでしょう。一流の経営者は短期的な利益の増減で方針を変えることはありません。何のために会社があるのか、社会に対してどのように貢献していくのか、その役割や使命をしっかりと自覚するために「経営哲学」というモノがあるのではないでしょうか。

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