経営者の財務経営力で企業の運命も変わる

「財務経営力」という言葉がクローズアップされて久しくなりました。財務経営力とは端的にいえば自らが会社の数値を理解し、具体的なプランを持ち、実現できる行動力を持つことです。では、財務経営力をつけるために「財務諸表」でどのようなことができるのか?また、「財務の仕事」にはどのようなものがあるのかの確認をこちらの記事で見ていきましょう。

財務諸表に関する知識の強化

企業の経営者は、一般的な会計や経営相談であれば税理士に任せているケースが多いものです。経営者は”経営戦略を考えていればよい”という考え方も理解できるのですが、本当の意味での経営戦略のためには財務・会計をもっと活用し「見える化」をすることが重要です。そこで必要となるのが「財務諸表」です。

企業の決算書である財務諸表は、「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」の3つからなります。財務諸表の分析には、自社の財務状況を把握するための「自社の分析」と、取引先の信用を見極めるための「他社の分析」がありますが、どちらの場合も損益だけをチェックして判断している経営者が多いようです。

しかし、それだけでは営業成績ぐらいしか読み取ることができず、貸借対照表で企業の安定性を確認することや、キャッシュフローで倒産リスクなどを読み取らなければいけません。

もう少し具体的にいうと、経営者は次で示すような「財務力」の基礎を理解しなければビジネスが上手く回せないということもあります。
〇利益を生み出すメカニズム
〇ビジネスを継続、成長させるためにお金をどこに投資するのか
〇資金をどのように調達するのか
〇返済資金をどのように確保するのか

このようなことから企業の経営者は、財務分析だけにとどまらず、問題の改善に向けての取り組みも提示できることが本当に必要とされスキルとなります。

財務の仕事を理解する

財務と経理の仕事はよく混同されがちですが、実は財務と経理には明確な違いがあります。簡単に説明しますと、財務とはこれから動かすお金(資金)を管理することであり、経理とは過去に動いたお金(諸経費)を管理することです。

財務では会社全体のお金の流れを管理し、いかなる時も資金不足に陥らないように銀行や投資家から資金を調達しつつ、企業にとってどういう調達方法がベストなのかを分析します。

また、財務部は財務戦略の立案と実行によって、経営を健全で収益性の高い企業に成長させていくよう経営者側に提言できるように機能しなければなりません。利益率が低く資金繰りを悪化させるような回収条件の悪い取引を続けていると財務は次第に弱体化してしまいます。

中小企業の中で財務部を経理部と兼務したり、経営者が財務部の仕事を担っていたりというところもあるかもしれません。企業の成長を考える時に企業の中で財務部が担う役割はとても重要だということを理解しておく必要があります。

まとめ

財務に求められることは、的確な予測のもと確実な資金調達ができることです。実現するためには会計上の分析能力に始まり金融機関との折衝能力などが必要となります。経営者として財務経営力を磨き、いざという時の判断、実行ができるよう意識を高めていきたいものです。

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