見落とされがちな経営者のメンタルストレス

50人以上の従業員を抱える事業所にストレスチェックが義務化され、働き方改革、健康経営の導入が進むなどメンタルヘルス対策が進んでいます。従業員のメンタルヘルス対策について施策がうたれている中、経営者のメンタルヘルスケアは放置されている状況です。多大なプレッシャーにさらされる経営者にこそ、ストレスマネジメントが必要です。

経営者のストレス要因

人手不足が問題視される昨今、経営者へのストレスは大きなものでしょう。人手不足の影響で社員の負担が増え、そして社員が辞めてしまうという負のスパイラルで、生産性が低下し業績が落ち込みます。最終的には、経営者の経営責任が問われるという流れは、ストレスの要因として大きな割合を占めているのではないでしょうか。

また、最近は自然災害も毎年のように発生しています。会社が被災した場合、経営を盛り返すまでのエネルギーは、推し量ることのできないものでしょう。

2020年においては、コロナウイルスによる業績不安、悪化が事業の閉鎖問題まで陥るほどの問題となっている企業もあります。事業の先行きへの不安、従業員の雇用問題など、経営者が抱えるストレスは、ひとつの出来事で、さまざまな要因が生まれるのです。

ストレスマネジメントの問題を解決する4つのR

経営者のストレスマネジメントの問題を解決する具体的な方法として「4つのR」という手法が有効的です。4つのRとは、「リラクゼーション」、「レスト」、「レクリエーション」、「リトリート」という4つの視点で自身のストレス解消法を考えて、ストレスの予防・緩和を図る方法です。

〇リラクゼーション(Relaxation)
自律神経を休め、心と体のバランスを整えること。腹式呼吸、アロマセラピー、瞑想(マインドフルネス)など。

〇レスト(Rest)
体をしっかり休めること。睡眠、マッサージ、整体、温泉、スパなど。

〇レクリエーション(Recreation)
趣味や遊びを楽しみ、笑ったり泣いたりして感情を開放することで、心身をリフレッシュすること。スポーツ、釣り、キャンプ、映画、カラオケ、楽器演奏など。

〇リトリート(Retreat)
日常から離れた空間に身を置くこと。旅行など。

経営者のストレスマネジメントが健康経営につながる

「プレゼンティズム・アブセンティズム」問題が、近年、労働経済学や医療経済学の観点から話題となっています。欠席を意味する「アブセンティズム」は、欠勤や休職など職場にいることができず、業務に就けない状態を意味し、従来はこの予防と対策がメインにおこなわれていました。

しかし近年、職場に影響を与えるのは「アブセンティズム」よりも「プレゼンティズム」の方が大きいことが明らかになっています。

「プレゼンティズム」とは、出社していても体調不良で思うように業務がこなせない状態のことを意味します。

どちらも生産性を低下させる要因ではあることに変わりありませんが、アメリカの研究では「プレゼンティズム」の経済損失は、「アブセンティズム」の数倍になるといわれています。

経営者層はメンタルに起因する不調に対して自覚に乏しく、無理を重ねてしまいがちです。重大な判断をおこなう立場だけに、プレゼンティズムによる損失は従業員以上に甚大です。経営者自身が、ストレスマネジメントに取り組む意義は、大きいといえるのではないでしょうか。

まとめ

健康(心の健康)を維持していないと仕事をし続けるのも難しくなります。自身の心と体に向き合い、ストレスを解放しながら経営に臨んでいただきたいものです。

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