経営者が会得しておくべき経営改善法のヒント

会社経営においての問題点クリアと目標達成に有効な手段としてまず考えられるのが経営改善に当たります。その方法論は経営者として身につけておくべきスキルの1つと捉えて宜しいでしょう。今回はそのヒントになると思しき「孫子の兵法」になぞらえて考えていきたいと思います。

「孫子の兵法」とは?

今から約2500年前に当たる中国の春秋時代に活躍した兵法家・孫武とその末裔によって記された書物が「孫子の兵法」です。元は戦争に勝つための手段を合理的に説いた兵法書に当たるのですが、内容的にビジネスや人の生き方にも当てはめて考えることができ、今や多くのビジネスマンが参考とする指南書に位置付けられています。

「彼を知り己を知れば百戦危うからず」

経営改善を孫子の兵法に照らして考えてみると、まず当てはまるのは「彼を知り己を知れば百戦危うからず」の一節です。

これには、彼(=敵軍)についての正しい情報を充分に掴み、己(=自軍)の能力や実情を正確に把握していれば、たとえ百回戦うことになってもピンチに陥ることはない、という意味があります。元が兵法書であるだけに敵軍及び自軍で解釈されますが、敵軍を改善すべき点あるいは達成すべき目標、自軍を自分たちの会社、と捉えれば、これはそのまま経営改善メソッドの根幹を簡潔に表す言葉とも受け取れます。

経営上何かしら改善を要する点が浮上してきた場合、まずその改善対象のあらゆる側面について正確な状況分析を行う必要があります。

たとえば売上向上の改善策として新規の商品もしくはサービスの取り扱いを検討するケースでは、どれだけの需要があるのか、どのような特徴が求められているのか、時期や場所と言った条件が売上に反映するか、等々、対象となる商品及びサービスについて様々な情報を収集することから始まります。これによりどうすれば売上が上がるか、ある程度の目安が立てられるでしょう。

次に、自社が有する能力について正しく把握していることが求められます。
どうすれば売上が上がるか見通しがついたとしても、それに繋がる商品及びサービスを提供できる能力が自社に備わっているのか見極めていなければなりません。ここでもし目標に能力が及ばないというギャップが見出されるならば、自社の能力UPが先行すべき改善点となるでしょう。あるいは現時点の能力でも可能な売上向上策はないか別の案を考えるのも1つの手と言えます。

このように、目標や問題点等の改善事項と自社の現状や実力の両者を正確に把握し、これに順じた経営改善の履行によって成功に至ると、孫子の兵法は示しているわけです。

まとめ

以上のように、経営改善の方法論について、「孫子の兵法」の一節である「彼を知り己を知れば百戦危うからず」に沿った1例を見てまいりました。

実践的な経営改善方法は企業それぞれと言って良いほど多岐に及びますが、まず対象と自身について熟知することは多くの方法論に共通する基本事項と言えるでしょう。

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