次の経営者を育成するには50代から始める方がいい

業種ごとに多少の違いはありますが、経営者が60代になると、会社の売上高は次第と下がっていく傾向にあるといわれています。それは、なぜなのでしょうか。また、50代で後継者育成を始めるメリットは、どのようなものがあるのでしょう。

経営者にはピークがある

経営者の年齢の違いにより、成長意識や企業風土等に違いが出てくることを知っていますか?

経営者の年齢が若い会社は成長意識が強く、「成長にはリスクを伴う行動が必要である」という傾向があり、逆に、「リスクを伴ってまで成長はしたくない」という意識へと変わるのがシニア層の経営者に見られがちです。

会社が成長していくために意識が消極的になっているのは、投資行動に関するアンケートでも見て取れ、若い世代とシニア層の考え方には相違があるようです。

では、会社の売上高に着目して、経営者の年齢がピークを迎えるのはいつ頃なのかについてご説明しましょう。以下は「年代階層別の従業員1人当たり売上高の推移」です。

〇製造業:55歳~59歳 〇建設業:40歳~44歳 〇医療・福祉:55歳~59歳

となっており、業種ごとに多少の違いはありますが、多くの業種では経営者が50代に売上高がピークを迎えるようです。逆に、60代になるとピークを過ぎ下降気味になってきます。そのような事態にならないためにも、打つ手はとっておきたいものです。

50代になると人間的に確立してしまう

「人間的に確立する」というと良いことのように思えますが、「自分を変えることができない」というと、見方は変わってくるはずです。

経営者は、常に時代の流れを意識しながら、柔軟な思考を持つことで、競合他社との競争を勝ち抜いていかなければなりません。しかし、50代は徐々に自分を変えることが難しくなってくる時期といわれています。

もちろん、柔軟に変化に対応しながらチャレンジをしている経営者もいらっしゃいますが、押し寄せるAIの波に苦労をされている経営者の方もいらっしゃることでしょう。そのような時、新しい時代についていけないことを隠して、自我流で突き進むのか、若い人にバトンを繋ぐのかで会社の成長は大きく変わってきます。

60代では間に合わない

後継者の育成にかかる期間は、どれくらい必要かということを、これからご説明しましょう。

国内企業1万社で事業承継実態調査が行われたのですが、後継者の育成に必要な期間は、2~3年前と回答している会社が25.6%、5年前としているのが24.8%、5年から10年前としているのが29.4%となりました。

この数字からは、5年から10年と考えている企業が多く、10年経過するまでに経営者としてのピークに達することを考えると、50代で後継者育成を始めなければいけない、ということになります。

50代から育成を始め、60代には事業承継を済ませることができれば、会社の将来性を下げることなく、かつ、スムーズに引退をすることが考えられます。

まとめ

業種によって異なりますが、経営者が「引退」を意識しなければいけない時期は、まさに50代といえるでしょう。この時期を意識することで、仕事への取り組み方も変わってきますし、会社の方向性も見えてくるでしょう。

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