経営者の責任ある行動について

忙しい経営者にとって守るべき「責任」とは何でしょうか。「経営者の条件」の著者・ピーター・ドラッカーは、経営者のとるべき行動について提唱しています。深掘りしていきましょう。

経営者の置かれた状況

経営者の職務は、正しい行動を決定する責任があります。しかし、経営者は制御が難しい4つの状況に置かれています。

(1)経営者の持ち時間は、電話や相談の殺到など、すべて他人から奪われる時間である。
(2)郵便物、伝票の承認、メールの確認など日常業務に追われてしまう。
(3)経営者は従業員の心を動かしていかなければ成果を出すことができない。
(4)経営者は組織外部で何が起こっているか察知しにくい。

という点です。

推奨される経営者の行動

それゆえ、経営者は、効果的な働き方を身につけるために注意を払わねばなりません。経営学者ピーター・ドラッカーは推奨される経営者の働き方として、次の5つを提示しています。

(1)時間の管理
経営者の時間は、黙っていると他人からの依頼や要請によって浸食されてしまう時間です。ポイントは、経営者の時間を重要なことがらに集中させることです。

そのためには、限られた時間を把握し、時間が浪費されていないかをチェックし、取り組むべき課題にじっくりと臨むための時間を生み出していくように工夫と努力を怠ってはなりません。

(2)成果に焦点を当てた行動
経営者は、会社の目標を見定め、業績を大きく生み出すために、「貢献できることは何か」ということを常に焦点にしておかなければなりません。そのように考え方をシフトすることで、従業員との関係や、会議・報告の意味あいが違ってきます。

(3)従業員の強みを活かすこと
経営者はあらゆる従業員の強みを基に行動していかなければなりません。弱みを問題視する必要はありません。弱みはせいぜい補強できる程度だということを認識しましょう。

(4) 着手すべき仕事の選別
経営者は、仕事の重要性に基準を置いて優先順位を決め、その優先順位に従って行動をするよう心がけなければなりません。それを実践するには、優先度の高い事項への対応をメインとしたスケジュールの調整が必要です。

(5)効果的に実行すること
経営者は、意思決定する場面を数少ない重要なものに絞り込んでいく必要があります。
「決定」には2通りのタイプがあると考えられます。原則を立てておくことで一般化でき、自動的に導くことができる「決定」と、例外となる場合に応じた戦略的な「決定」です。
つまり経営者には、あらゆる「決定」についてこれら2タイプに見分けられる目が必要とされるわけです。

自動化できる「決定」の範囲を拡大していくためには、問題の本質を見極めておかねばなりません。そして、決定が妥当であったかどうか、チェックするための検証を組み込んでおく必要があります。このフィードバックは他人の報告に基づくのではなく、経営者の目で確かめることが重要です。つまり現場主義であることが求められます。

まとめ

ドラッガーの「経営者の条件」をベースに、経営者のなすべき行動を述べてきました。経営に活かしていただけたら幸いです。

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