偉人の名言から学ぶ際に、経営者が踏まえておくべき姿勢

「経営状態を維持・発展させるには、どうしたら良いのか?」経営者とはそのような問いかけを常に自身に投げかける存在なのかも知れません。ヒントを求めて、偉人たちが残した名言を紐解くこともあるでしょう。その際の心構えについて、考えていきたいと思います。

歴史的偉人も人間的には千差万別

現在、多くの人々に示俊をもたらしている偉人たちといえども、決して常に順風満帆な人生を歩んできたわけではありません。目の前に立ちふさがる苦難に対し、現代の私たちと同じように、悩み苦闘し、時には失敗しながら立ち向かってきたと言えます。

そういった困難を乗り越え、偉業をなしたからこそ、後世に偉人として語り継がれる存在となったわけですが、皆が皆、同じ方法で成功に至ったわけではありません。それぞれ個々人、自身の人間性にマッチしたスタイルで偉業をなしたと言えるでしょう。

例として、日本におけるビジネスノウハウ指南の場で成功するリーダー像としてしばしば題材にされる戦国3英傑、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康について考えてみましょう。

3者をそれぞれ一言で表すならば、織田信長は強いリーダーシップを発揮するトップダウン型、豊臣秀吉はアイディアを活かす知略型、徳川家康は忍耐強い堅実型と言えるでしょう。
各々が、それぞれ異なる自分なりのやり方で天下統一という事業にアプローチし、偉業を達成させました。

このことから、成功に達する方法論は必ずしも1つではなく、人間性ごとに適合したやり方があることが窺えます。

歴史に名を残した偉人たちは、いわば自己流のスタイルを踏襲することによって功績を収めてきました。その人々が残した名言も、その人物なりのものの見方・考え方を示した自己流であり、古今東西の万人誰しもに共通する絶対的真理とは言えないわけです。

成功者たちの名言にヒントを求める際には、その人物の個人的見解である、という認識を念頭に置く必要があります。

「成功者の○○が△△という名言を言っていた。だから正しい」。そのような根拠のみで、成功者の名言をそのまま鵜呑みにして物事を判断するような捉え方では、メリットどころか大きなリスクを負うことにもなりかねません。

名言からの学び方・活かし方とは

名言が、それを残した本人自身にしか通用しない個人的な意見に過ぎないとするならば、他者である私たちがそこから得るものは何もない、ということになるのでしょうか?

そういうわけではありません。
名言の示す意味を吟味し、自分なりに考察することで、そこから自分自身にとっての大きな意義が導き出されます。

つまり、名言に相対する時、これをそのまま鵜呑みにするのではなく、その内容について自分の頭で考えることが不可欠というわけです。

名言を残した偉人たちが各々異なる個性を持つ人間だったのと同じように、名言から何からの教訓を得ようとする経営者ならびに多くの人々もまた、それぞれ異なる個性を持っています。異なる個性の人物が発した言葉を、額面通り踏襲したとしても、自分とは異なる個性であるがゆえに発言者と同じような結果には至らないでしょう。

しかし、異なる個性から出た発言について自分なりに受け止め、解釈することで、そこから自分なりの見識・見解が引き出されます。それによって、他者の残した名言が、自分の個性にマッチした方法論の形成に活かされることになるわけです。

まとめ

以上のように、歴史的偉人たちが残した名言を参考にする際、そのまま鵜呑みにするのではなく、自分で考えながら受け止めることが経営者にとって有益であるということについて見てまいりました。

名言に流されるのではなく、それを自分なりの経営スタンス確立に活かす材料の1つと捉える意識が肝要と言えます。

関連記事

ページ上部へ戻る