経営者注目!?人材の多様性確保に有効「スキルマトリックス」とは

会社経営における組織強化にも繋がるとも言われる「スキルマトリックス」。それによってより一層強い組織を目指すのか多様性をアピールするのか、その活用方法は様々です。経営陣が持っているスキルや能力を表すこの「スキルマトリックス」について見ていきましょう。

スキルマトリックスとは

金融庁と東京証券取引所が2015年に共同で策定し、2021年6月に改訂後公表された新たなコーポレートガバナンスコード(企業統治指針)は、組織のあるべき姿としての透明性のアピールや、公正で迅速な意思決定に繋がる仕組みとして注目されています。

上記を踏まえ、取締役会など経営陣が持つスキルを分かりやすく表にしたスキルマトリックスは注目されています。それによって、経営に携わる人材がどのようなスキルを持つのか分かるので、株主にとっても有益な情報源となります。加えて外部や投資家などに向けてアピールすることが可能です。

明確な書式が決まっているわけではないので、各企業によって経営戦略に沿ったそれぞれ異なる内容で作成されます。具体的には「経営、財務・会計、研究・技術開発、国際経験、法務・リスク管理」といった項目によって表されることがあります。

主な項目について

盛り込むべき項目は会社ごとに異なってきますが、ここでは多くの業種に共通している項目を一部ご紹介します。

【経営】
現代の変化の激しい時代に適応し、企業を発展させていくことはなかなかできることではありません。そのため、取締役や経営者にとって経営における判断は重要なスキルです。スキルマトリックスの中でも主要な項目と言えるでしょう。

【財務・会計】
粉飾決算など不正会計に気付くことで未然に防ぎ、会計上のコンプライアンスを確保する上でも、財務・会計・ファイナンスに関するスキルを有することは、企業において重要な役割をはたします。

【法務・リスク管理】
リスク管理(リスクマネジメント)は、リスクを把握し特定することです。その上で、それぞれのリスクに応じて対策を講じる一連のプロセスをいいます。コンプライアンスや法律を踏まえたリスク管理は、持続的に企業が成長を続けるためにも重要な項目と言えるでしょう。

導入のメリット

スキルマトリックスを作成し開示することによって、取締役における選任や解任などに関する透明性を確保することが可能です。

例えば、専門性の高いスキルを持っているのが特定の役員ばかりで、専門性が無い人物がそのような能力の高い人材に依存している構図を発見することができます。それによって、日本で昔からある単なる年功序列によって役員が決められた可能性が高いと言えるでしょう。

取締役のスキルを可視化することは、投資家をはじめ外部にとってのメリットだけではなく、企業が経営陣の陣容を見直すキッカケにもなり得ます。顧客や従業員、さらには地域社会など様々な対象において望ましい関係性を築くためにも、スキルマトリックスを活用することはメリットと言えるかもしれません。

まとめ

人の上に立つ立場の経営者や管理職などが持つスキルや能力は、企業の評価に大きな意味を持ちます。スキルマトリックスは企業全体のバランスをとる為や、ガバナンス強化の為にも役立ちます。

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