経営者に”美意識”が必要な理由 ~テクノロジーやコスト競争の逆にある発想や質~

それまで経営者に求められる資質と言うと、「リーダーシップ・論理的な思考力・各種データの分析力」などでした。勿論それらが、経営者にとって必要な資質である事は今も変わりませんが、それだけでは十分とは言えません。今回は「美意識」について見ていきます。

企業を統率するリーダーに求められるもの

経営者に求められる資質は、論理的思考力や分析力だけではダメだと言われています。なぜなら、論理的思考の行きつく先は、誰が考えても同じものになり易いからです。これは各種データの分析にも言えます。

今後、AI(人工知能)の発達によって、各種データの分析は飛躍的に効率化されると言われています。そう考えると重要になって来るのは、他の企業との差別化です。そして、その差別化のカギを握るのが、企業を統率するリーダーである経営者の美意識なのです。

最近、特に海外では、美術館や博物館に足を運ぶ経営者が増えていると言います。一見、企業の経営とは関係のなさそうに思えるこれらの場所ですが、美意識を高める事は、企業を経営する上でも実は必要な事なのです。

コスト競争では日本の企業は生き残れない

かつては、低コストで高品質の製品を世界中へ輸出出来ていた日本企業も、近年は台頭する海外企業に苦戦を強いられています。人件費の安い、アジア諸国を中心とした国々が次第に技術を習得し、独自開発の製品の品質でも日本製品に追い付いてきたためです。

また、製品開発を担う優秀な人材は、給与の上がらない日本を後にし、より待遇の良い海外の企業へ移って行ってしまっています。これらの要因が重なって日本企業の競争力は低下の一途を辿っているのです。

他とはちがうユニークな発想が打開策になる

話を元に戻しますが、美術館や博物館へ足を運び、そこに展示されている数々の美術品、工芸品、芸術作品に触れる事で、訪れた経営者の感性は磨かれていきます。若いアーティストの作品や古代から中世、現代に引き継がれる美術品などを間近に感じて、そこからインスピレーションを得る事で新たなビジネスのアイディアを思い付くというのが、最新のトレンドなのです。

企業の持っているストーリーがカスタマー獲得の鍵になる!?

ブランド品を消費者が求めるのは、何もアパレル業界に限った事ではありません。自動車、オートバイ、パソコン、生活雑貨などなど、生活中で使うものすべてに思い入れの要素はあります。

例えば、”このアパレルブランドの創業者は素晴らしい生き方をしていたので、生き方にあこがれてそのブランドの製品を身に着けている。”といった人や、”この自動車メーカーのエンジニアはこの様な想いをもって製品開発をしていた。というストーリーを知っているので自分はこのメーカーの車を選びたい。”など、企業の持っているバックグラウンドは消費者が製品や利用するサービスを選択する際の一つの基準になります。

そして、その企業のバックグラウンドを成す根幹こそが、企業経営者の美意識なのです。

まとめ

今回は企業の経営者にとって、”美意識”が必要な理由を解説しました。このような流れは、世界各国の多くの経営者達が、自分自身や企業にとって必要な素養としての”美意識”に気づきはじめたということではないでしょうか。

関連記事

ページ上部へ戻る